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ネット上で在日関連の話を読むが、これはヨーロッパ移民の話と本質は一緒だ。ただ在日の場合、日本人とルックスが似ていて日本名のことが多く、その実態が表面化していない分、闇が深い。

韓国や中国からの移民は、多分千年以上前からいたはずで、そういった人たちは日本にすっかり同化して分からなくなっているが、問題なのは戦後移民の2、3、4世あたり。

もうかれこれ10年ほど前に姜尚中の在日という本を読んだことがある。僕も若くて、かわいそうと思ったのを覚えているが、今思うと「かわいそう」はズレている。これは移民子孫の揺れるアイデンティティ問題の典型的な例で、欧州ではありきたりの話しだ。最近も、成人したばかりの在日女優が韓国国籍を選んだ話を読んだり、日本生まれで最近まで韓国語を喋れなかった在日落語家が動画で韓国を祖国と言っているのをネットで見たりしたが、これには複雑な思いがする。僕が日本から出ていなければ驚愕の衝撃的な話だが、欧州にいるとこういう人はごまんといて、アイデンティティが定まらない人たちの「グループ」として一括りにされている印象。あなた達は一体何人なの、と。そのベースには、あなた達の生まれたのはヨーロッパであって、トルコとか北アフリカの国じゃないという動きようのない事実がある。彼らが祖国と憧れるのは両親や祖父母の国。思いが強ければ強いほどそこに悲劇が潜んでいる——その2つの国は1つになることはないからだ。どうしたらいいかは誰にも分からず、落としどころは自分らで探して決めるしかない。先祖の国に「帰って」もまだ戻ってくる人が多い。当然だ。そこで生まれ育っておらず、自分の国ではないからだ。

こちらで移民関連の記事を読んでいると、たいていこのような過程をたどり、結論は当人らに委ねられるが、アメリカに倣って「〜系〜人」みたいに言う人もいる。移民の子として生まれ、自分らがこんなにダメになったのはこの国のせいだと思う者は少なくなく、こういった被害者感覚・意識の問題については、数年前にもテレビの討論番組で流れていて、やめようぜ、それじゃなにも解決しないだろ? って北アフリカ系の青年が話していた。この話は国名を変えたら日本でもまったく同じ。

昔は大竹まことのラジオ良く聞いていたけど、この人はどうも的外れの自虐と同情が強すぎる。